時代劇
Vシネやらセガールやら、随分とやくざ度合いが増してきてしまったこのブログ。ちょっとばかり本分に立ち返って時代劇絡みの話題を載せてみたい。 時代劇のCD。 主題歌や名曲オープニングテーマなどを集めた円盤。 ペリー荻野サン監修の『ちょんまげ天国』…
コレ前に観たのっていつだっけ……ってな久々の再見だが、最初の衝撃を上回るくらいの打ちのめされる映像体験に戦慄。 やはり三隅研次監督は天才にしてキチガイだ! 型破りな同心・板見半蔵の活躍を描く小池一夫(一雄)・神田たけ志の劇画『御用牙』を折からの…
このところのホームページ(チャンバラ狂時代)更新は、長七郎やら八百八町夢日記やらあばれ八州やら、ほぼ東映太秦映像の作品ばっかりになっている。 ご大層な言い方をするならば、テレビ時代劇を中心に、製作に携わっているキャスト・スタッフ陣の分布図を体…
今月から、東映チャンネルにてテレビ版『旗本退屈男』(1973-74)が放送されている。北大路欣也のじゃなくって、市川右太衛門ヴァージョンである。高橋英樹・主演『編笠十兵衛』が終わって次は『十手無用 九丁堀事件帳』でもやってくれんかなァと思っていたら…
あれーッ、岐阜・柳ケ瀬のロイヤル劇場(http://www.tochiko.co.jp/royal.html)で原田芳雄・主演『無宿人御子神の丈吉 川風に過去は流れた』(1972)なんてェのやってるじゃない! ってんでイソイソと鑑賞に駆けつけたアチシでありました。 さすがにお蔵入り映…
ホームページ更新、どどんと単発ドラマを増量中。いずれも三船プロ作品。 球形の荒野(1981) 描かれた女(1985) 鼠小僧次郎吉 必殺の白刃(1983) 密偵(1983) ちょっと三船プロ関連のデータを強化していかねばナ。ずっと思っていることなのだが、思っているだけ…
新聞の訃報記事から。 作曲家の木下忠司氏、死去。 なんと! いわずと知れた木下恵介監督の実弟、数々の映画やテレビの音楽を作った巨匠だ。 4月30日、老衰で。102歳とのことである。 失礼ながら、もう既に鬼籍に入られていたかと思っていた人物だったため、…
時代劇専門チャンネルの今月、来月予定から目玉をピックアップ……。何も宣伝役を買って出なくてもいいのだが。ゼニ貰える訳でもないのに。ゼニ貰える訳でもないのに!(←ここ過剰に強調しまっせ) 何年も契約続けていると、延々同じのばっかりリピートしてい…
やれやれ、謎が解けてすっきりしたわい。 というのは松方弘樹・主演『名奉行遠山の金さん』第2シリーズ#10「誤審?殺人犯の妹」に関して。 この回、地上波再放送の際ではいつも飛ばされ、これまで視聴が叶わなかった。このたび時代劇専門チャンネルにてよう…
今月はちっともホームページ(チャンバラ狂時代)が更新でけんかったのう……。 更新したかと思ったら唐突に2時間ドラマのデータだったりして、また新ページ乱立して放置のパターンが続くんではないかなどと我ながら不安になってくる。 →京都殺人案内 -チャンバ…
寒い。とにかく寒い。灯油を買う銭も尽きた。ガタガタ震え、かじかんだ手でペンを取って資料整理に明け暮れる生活もとっくにマイナス会計に突入している。 働かなくっちゃ喰えないのだが、なにしろ働くのが嫌で仕方ない素浪人である。時代劇の世界なら辻斬り…
BS-TBSで武田鉄矢の『水戸黄門』が始まった。もはや里見黄門期からこの番組には何も感じなくなっている。いや遡って観てみると、西村期の途中から既にすっかりこの番組は(というか当時のナショナル劇場は)すっかり空ッポの形骸と化していた気がする。 ただ思…
無謀にも当ブログで任侠映画・セガール映画の特別コーナーを設けて不定期連載みたいな真似を始めてしまったが、あくまでアチシの行く本筋の道は時代劇である。他の脇道に力を入れすぎて本道がおろそかにならぬよう気をつけねば……。 ずいぶんと録画の溜まるテ…
いつもいつも情報が遅い人間だアチシは。 たまたま旅先の小ぢんまりした本屋さんの店頭で、随分と表紙が反ったものを見かけ、初めて存在を知ったという次第。 時代劇コミック誌『COMIC 陣』VOL.2(ぶんか社・刊) なんか最近の時代劇専門コミック誌はもっぱ…
大好きな作品を全話観終えてしまう悲しさったらない。残り3話、残り2話、1話とカウントダウンしていくときの思いは何とも形容しづらい。 アチシの主食(?)はテレビ時代劇なので一話完結のものが多く、連続した物語が終わりに向かっていくというのではな…
3月は時代劇専門チャンネルにて念願の萬屋錦之介・主演『仕掛人梅安』を拝見。藤枝梅安モノでこれだけがお目にかかる機会に恵まれていなかった。怪作との評判は知っていたのだが東映チャンネルでもなかなかやってくれず、此度の没後20年企画でようやく時専…
今年は山本周五郎生誕100年、萬屋錦之介没後20年やらで各局あれこれと特集が組まれている。ヨロキンがそうだということは、カツシンもミフネも西村晃も藤沢周平も没後20年ということだ。日本映画専門チャンネルでは伊丹十三特集も組まれている模様。 そんな…
この1月は時代劇専門チャンネル『啞侍 鬼一法眼』、ホームドラマチャンネル『必殺仕事屋稼業』と傑作ラッシュで嬉しい悲鳴。時専は必殺シリーズの枠を持ちながら仕事人やら後期シリーズばかりやっているので、助け人→仕事屋と初期の名作を続けてくれるホー…
『啞侍 鬼一法眼』(1973-74) 出演:若山富三郎、勝新太郎、瞳順子、レイ・ロイド #1(サブタイトルなし) 脚本:高橋二三 監督:勝新太郎 ゲスト:ジュディ・オング、天本英世、須賀不二男、藤岡重慶、寺島雄作、長谷川弘、北村英三、伴勇太郎 #2「くちなしの…
『暴れん坊将軍』が時代劇専門チャンネルでシリーズ通して放送されている。 全話コンプリートを目指すはずが、のっけから第1シリーズ『吉宗評判記』の段階で録画逃しを連発。わがDVD庫には穴空きだらけの「暴将ファイル」が出来てしまっている。『IV』あ…
あけましておめでとうございます。 また年が変わって、書類やら何やらに2017年とか平成29年とか書いていても「どうもピンと来ないなぁ……」なんて思う時期がやってきた。 暮れの時代劇ライフは、主に偏愛脚本家の仕事を辿るような格好で、山田隆之や和久田正…
偏愛する脚本家(シナリオライター)がいる。 アチシはどちらかといえば脚本至上主義みたいなトコロがあって、やっぱり映画やドラマの面白さを決めるのは土台となる脚本=シナリオ(映画人は「ホン」と呼ぶ)であると信じている。映画の父・マキノ省三の言葉…
『助け人走る』#19「世情大不安」(1973-74) 脚本:国弘威雄 監督:田中徳三 出演:田村高廣、中谷一郎、野川由美子、佐野厚子、住吉正博 ゲスト:犬塚弘、木村元、伊達三郎、加賀ちかこ、沖時男 物資不足でものの値段が高騰。庶民は列を作って馬鹿高い米・味…
とうとう観てきた『シン・ゴジラ』(2016年 脚本・総監督:庵野秀明/監督:樋口真嗣)。国内で製作再開ってだけでもファンにとっちゃ感涙モノである。東京の街を焼土と化す破壊神ぶりは'54年版初代を、政治家たちの動きをメインにしたポリティカル・フィク…
8月は東映チャンネルで『俺は用心棒』『待っていた用心棒』の2作が同時スタート。時ならぬ結束信二ラッシュとなり、これと共にDVDを引っ張り出して『新選組血風録』やら観直して60年代東映テレビプロの仕事を堪能した。 『血風録』には何故だか随分と気…
ホームページ「チャンバラ狂時代」更新は「テレビ時代劇資料庫」北大路欣也主演の単発スペシャル『忠治旅日記』。逸見ファミリーぞろぞろ出演のなか市川右太衛門御大がひとりマイワールド作っているあたりが異色で面白いぞ。 『俺は用心棒』(1967)#1「天を斬…
リアルタイムでは見るに堪えないと思っていたのに、いくぶん時間をおいて再見すると、 「案外といけるじゃないの」 てなコトになるのがゼロ年代時代劇。 年々まともに時代劇が作れなくなっていくので、ちょっと前にはダメダメだと思っていたのが現在の目から…
『銭形平次』(1966-84)#177「人斬り弥平太」 脚本:桜井康裕 監督:佐々木康 出演:大川橋蔵、鈴木紀子、林家珍平、遠藤辰雄、池信一、土田早苗、永田光男 ゲスト:原良子、小林勝彦、戸上城太郎、尾上鯉之助、川浪公次郎 藩主が城中で刃傷事件を起こし切…
いけねえ、やっちまったい。 あってはならない人名ミス。ホームページ「チャンバラ狂時代」コンテンツ「時代劇スタッフ人別帳」における表記間違いを発見し、訂正。 キャメラマン・羽田辰治氏の名前の読みを「たつじ」としてしまっていた。正しくは「しんじ…
『暗闇仕留人』(1974)#12「大物にて候」 脚本:猪又憲吾 監督:松野宏軌 出演:石坂浩二、藤田まこと、近藤洋介、野川由美子、津坂匡章 ゲスト:永井智雄、太田博之、伊佐山ひろ子、亀石征一郎、真鍋明子、山本清 主水(藤田まこと)の同僚・関根(亀石征一…