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「チャンバラ狂時代」のブログ。時代劇のこと、その他映画・テレビドラマやら俳優のことなど。
徒然なるままに、時々思いだしたように更新しています。

沈黙の映画評『沈黙のステルス』淡々とした劣化版ライバックを見よ

沈黙のステルス [ カレン・シュナズ・デヴィッド ]価格:1000円(税込、送料無料) (2017/10/5時点) それにしても、酷い邦題である。 リリース当時は「セガールに空戦なんざやらせてどうする!」と思ったものだ。それでもつい借りて観た。で、結果、全く印象…

時代劇ライフ2017年9月

無謀にも当ブログで任侠映画・セガール映画の特別コーナーを設けて不定期連載みたいな真似を始めてしまったが、あくまでアチシの行く本筋の道は時代劇である。他の脇道に力を入れすぎて本道がおろそかにならぬよう気をつけねば……。 ずいぶんと録画の溜まるテ…

任侠映画総覧計画・現代やくざ 与太者仁義

東映任侠映画を全作品残らず手元に揃える、なんて可能なのだろうか。 あのお蔵入り作品『博徒七人』まで東映チャンネルで放映され、DVDに保存することができてしまった今、あながち不可能とは言いきれないんじゃないか、なんて気がしてきている。若山富三郎…

沈黙の映画評・サイコ野郎はセガールおじさんの方だ『雷神 RAIJIN』

さて順不同でセガールおじさんのろくでもない映画群を紹介していこうという沈黙の映画評、行き当たりばったり手に取ったものを観ては載せていくとしよう。まず一発目は『雷神 RAIJIN』(2008)である。 いきなり結論から言ってしまうが、いただけない作品。 セ…

沈黙の映画評・俺はそれでもセガール映画を観るぞ

まずタイトルは四方田犬彦の本のタイトル(『俺は死ぬまで映画を観るぞ』)をもじっただけのものであることを初めに断っておく。別にそれほど強い信念がある訳じゃないので誤解をしないで戴きたい。 アチシが時代劇に親しみ始めたのは、小学校高学年くらいの頃…

兄弟仁義

CSに加入していると、つい「リピート放送があるから……」と油断して録画逃しをすることがある。東映チャンネルで任侠映画のシリーズものを随分と予約漏れで逃したものだ。以前は口惜しがったり落胆したりしたものだが、この頃では「またちょっと間を置いて…

男涙の破門状/戦後最大の賭場

一日一本任侠映画を観ようとか無謀な野望を抱いたって、なかなかできるもんじゃない。しかしコンスタントに観続と思ってりゃ、それなりにDVD消化作戦は進んでいく。 とにかく任侠映画は、石を投げれば村尾昭に当たるってくらいこの人の脚本が多い。今回観…

コミック陣

いつもいつも情報が遅い人間だアチシは。 たまたま旅先の小ぢんまりした本屋さんの店頭で、随分と表紙が反ったものを見かけ、初めて存在を知ったという次第。 時代劇コミック誌『COMIC 陣』VOL.2(ぶんか社・刊) なんか最近の時代劇専門コミック誌はもっぱ…

博徒斬り込み隊

任侠映画を消化していかなきゃ、などと思いつつ全然果たせないでいる。コツコツ鑑賞していくにはあまりにも量が溜まりすぎている。何もかも。 いいさ、ノンビリやればと開き直りたいところだが、後から後から録画予約の時間は迫ってハードディスクの容量を空…

時代劇ライフ2017年4月

大好きな作品を全話観終えてしまう悲しさったらない。残り3話、残り2話、1話とカウントダウンしていくときの思いは何とも形容しづらい。 アチシの主食(?)はテレビ時代劇なので一話完結のものが多く、連続した物語が終わりに向かっていくというのではな…

時代劇ライフ2017年3月

3月は時代劇専門チャンネルにて念願の萬屋錦之介・主演『仕掛人梅安』を拝見。藤枝梅安モノでこれだけがお目にかかる機会に恵まれていなかった。怪作との評判は知っていたのだが東映チャンネルでもなかなかやってくれず、此度の没後20年企画でようやく時専…

時代劇ライフ2017年2月

今年は山本周五郎生誕100年、萬屋錦之介没後20年やらで各局あれこれと特集が組まれている。ヨロキンがそうだということは、カツシンもミフネも西村晃も藤沢周平も没後20年ということだ。日本映画専門チャンネルでは伊丹十三特集も組まれている模様。 そんな…

時代劇ライフ2017年1月

この1月は時代劇専門チャンネル『啞侍 鬼一法眼』、ホームドラマチャンネル『必殺仕事屋稼業』と傑作ラッシュで嬉しい悲鳴。時専は必殺シリーズの枠を持ちながら仕事人やら後期シリーズばかりやっているので、助け人→仕事屋と初期の名作を続けてくれるホー…

巨星墜つ 追悼・松方弘樹

とうとう亡くなってしまった……。 闘病中の報に触れ、「松方ダンナへのエール」と題した記事を書いたのは昨年3月だった。 復帰してピンピンした姿でまたあのヤクザ殺法いや殺陣を見せてくれるものと信じていたが、病には勝てなかったようだ。 享年74歳。今の…

チャンバラ狂時代 事始(2)

時代劇のキャストデータを蒐集し、サイトにアップするようになって幾らか経つうちに、次第と興味の方向が変わってきた。 表に立って脚光を浴び、功績も残りやすいのが出演者=俳優だ。 その俳優でも主役格より脇役、悪役の人たちが好きなのはへそ曲がりな性…

チャンバラ狂時代 事始(1)

人がものを知りたがるのは何故か。知ったからとてどうなるものでもない事柄にしても、知らないと気が済まない。そんな心理があるのは、教養主義にかぶれたインテリもどきや研究を生業(なりわい)とする学者先生だけに限らないだろう。 知識を欲せずに生きてい…

啞侍 鬼一法眼#1-2

『啞侍 鬼一法眼』(1973-74) 出演:若山富三郎、勝新太郎、瞳順子、レイ・ロイド #1(サブタイトルなし) 脚本:高橋二三 監督:勝新太郎 ゲスト:ジュディ・オング、天本英世、須賀不二男、藤岡重慶、寺島雄作、長谷川弘、北村英三、伴勇太郎 #2「くちなしの…

テレビ時代劇お蔵入りあれこれ

『暴れん坊将軍』が時代劇専門チャンネルでシリーズ通して放送されている。 全話コンプリートを目指すはずが、のっけから第1シリーズ『吉宗評判記』の段階で録画逃しを連発。わがDVD庫には穴空きだらけの「暴将ファイル」が出来てしまっている。『IV』あ…

時代劇ライフ2016年12月

あけましておめでとうございます。 また年が変わって、書類やら何やらに2017年とか平成29年とか書いていても「どうもピンと来ないなぁ……」なんて思う時期がやってきた。 暮れの時代劇ライフは、主に偏愛脚本家の仕事を辿るような格好で、山田隆之や和久田正…

情報・考

また柄にもなく時事的な話題……。 DeNAが情報サイトを休止した問題に触れ、情報というものについて考えさせられる。 情報。じょうほう。ジョーホー。 インターネットが当たり前のご時世にあって、情報化社会だの何だのと言われるが、どうにも好きになれな…

赤穂事件の発端

暮れも近づくと時代劇ライフには忠臣蔵の影が色濃く漂ってくる。時代劇専門チャンネルはじめ各局もラインナップに忠臣蔵絡みの作品が増えてくる。 そんな時期にぶつけてくるようなニュースがあった。 当サイトでは珍しくタイムリーな話題になるのだけれど、…

わが偏愛脚本家・山田隆之について

偏愛する脚本家(シナリオライター)がいる。 アチシはどちらかといえば脚本至上主義みたいなトコロがあって、やっぱり映画やドラマの面白さを決めるのは土台となる脚本=シナリオ(映画人は「ホン」と呼ぶ)であると信じている。映画の父・マキノ省三の言葉…

助け人走る#19

『助け人走る』#19「世情大不安」(1973-74) 脚本:国弘威雄 監督:田中徳三 出演:田村高廣、中谷一郎、野川由美子、佐野厚子、住吉正博 ゲスト:犬塚弘、木村元、伊達三郎、加賀ちかこ、沖時男 物資不足でものの値段が高騰。庶民は列を作って馬鹿高い米・味…

シン・ゴジラ/新選組血風録#13

とうとう観てきた『シン・ゴジラ』(2016年 脚本・総監督:庵野秀明/監督:樋口真嗣)。国内で製作再開ってだけでもファンにとっちゃ感涙モノである。東京の街を焼土と化す破壊神ぶりは'54年版初代を、政治家たちの動きをメインにしたポリティカル・フィク…

陶隆のこと、時代劇ライフ2016年8月

8月は東映チャンネルで『俺は用心棒』『待っていた用心棒』の2作が同時スタート。時ならぬ結束信二ラッシュとなり、これと共にDVDを引っ張り出して『新選組血風録』やら観直して60年代東映テレビプロの仕事を堪能した。 『血風録』には何故だか随分と気…

俺は用心棒#1-3

ホームページ「チャンバラ狂時代」更新は「テレビ時代劇資料庫」北大路欣也主演の単発スペシャル『忠治旅日記』。逸見ファミリーぞろぞろ出演のなか市川右太衛門御大がひとりマイワールド作っているあたりが異色で面白いぞ。 『俺は用心棒』(1967)#1「天を斬…

北大路版『子連れ狼』のこと、結束信二のこと

リアルタイムでは見るに堪えないと思っていたのに、いくぶん時間をおいて再見すると、 「案外といけるじゃないの」 てなコトになるのがゼロ年代時代劇。 年々まともに時代劇が作れなくなっていくので、ちょっと前にはダメダメだと思っていたのが現在の目から…

銭形平次#177/暗闇仕留人#13

『銭形平次』(1966-84)#177「人斬り弥平太」 脚本:桜井康裕 監督:佐々木康 出演:大川橋蔵、鈴木紀子、林家珍平、遠藤辰雄、池信一、土田早苗、永田光男 ゲスト:原良子、小林勝彦、戸上城太郎、尾上鯉之助、川浪公次郎 藩主が城中で刃傷事件を起こし切…

あばれ八州御用旅2#1

いけねえ、やっちまったい。 あってはならない人名ミス。ホームページ「チャンバラ狂時代」コンテンツ「時代劇スタッフ人別帳」における表記間違いを発見し、訂正。 キャメラマン・羽田辰治氏の名前の読みを「たつじ」としてしまっていた。正しくは「しんじ…

あばれ八州御用旅2#1