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「チャンバラ狂時代」のブログ。時代劇のこと、その他映画・テレビドラマやら俳優のことなど。
徒然なるままに、時々思いだしたように更新しています。

銭形平次#177/暗闇仕留人#13

銭形平次(1966-84)#177「人斬り弥平太」
脚本:桜井康裕
監督:佐々木康
出演:大川橋蔵、鈴木紀子、林家珍平、遠藤辰雄、池信一、土田早苗、永田光男
ゲスト:原良子、小林勝彦、戸上城太郎、尾上鯉之助、川浪公次郎

 藩主が城中で刃傷事件を起こし切腹・改易になった摂津明石藩の遺臣が仇討ちを目論んでいるという忠臣蔵もどき。通称「人斬り弥平太」という刺客が雇われていることが明らかになっており、平次(大川橋蔵)と万七(遠藤辰雄)は樋口同心(平次親分は清水さま清水さまと呼んでいるが……。永田光男)から隠密裏に弥平太捕縛を命じられる。しかし弥平太は捕物の最中重傷を負い、落命してしまう。
 かけた情けに感謝され手がかりを与えられる平次だが、謀議は動き出さなければお縄にできない。覚悟を決めた平次は弥平太になりすまし、敵のふところへと飛び込むのだった。

 橋蔵が無頼漢に扮装しての大暴れ。普段の捕物よりもチャンバラ活劇の要素が強い。敵役ボスの戸上城太郎はさしずめ大石内蔵助ポジションで、大河ドラマ以降お定まりなのか「おのおの方……」なんて台詞もある。同じく東映全盛期チャンバラ映画の名残りを感じさせる出演者に尾上鯉之助もいるが、当時と違って悪役サイド。時代を感じさせるねい。


『暗闇仕留人』(1974)#13「自滅して候」
脚本:野上龍雄
監督:松本明
出演:石坂浩二藤田まこと、近藤洋介、野川由美子津坂匡章
ゲスト:南田洋子山本学、江幡高志、浅香春彦、比嘉辰也

 女手ひとつで育てている息子が挑む将軍家御小姓取り立ての試験。旗本未亡人のちづ(南田洋子)は悪いことと知りながら息子の競争相手の死を願い、儒学講師・佐島昌軒(山本学)が口にした殺し屋への依頼を試みる。
 ところがその殺し屋というのが「石屋の大吉」だという。もちろん勝手に紹介されているとは夢にも知らない大吉(近藤洋介)、突然ちづの訪問を受け何が何やら判らず呆気に取られるばかりだが、当人の知らないところで“石屋”の仕事は実行される。
 自分で恐ろしくなり依頼を取り消したはずのちづは“石屋の使い”から強請られ、昌軒を頼るのだが……。

 インテリ臭濃厚な山本学の悪役は意外とブッ飛んでおり、南田洋子を慕い柱に頭をブチ突け続け石頭になっているアブナイ奴。ふざけているのかシリアスなのか判らぬ奇妙な味わいはのちの新必殺仕置人#8で名和宏がやったピッチャーいや投球悪役に似ているかも。