ミッション東映太秦映像
このところのホームページ(チャンバラ狂時代)更新は、長七郎やら八百八町夢日記やらあばれ八州やら、ほぼ東映太秦映像の作品ばっかりになっている。
ご大層な言い方をするならば、テレビ時代劇を中心に、製作に携わっているキャスト・スタッフ陣の分布図を体系的に俯瞰するアーカイヴみたいなものをこしらえたいというのがアチシの見果てぬ夢なのだが、そんな野望のプロセスにあって眼前に立ちはだかるひときわ巨大な壁のひとつが東映太秦映像(旧・東映京都制作所)である。
さすがにTBSのナショナル劇場を一手に引き受けていただけあって、作品量が膨大なのだ。
『水戸黄門』だけでも1000本オーバー。『大岡越前』は約400本。『江戸を斬る』シリーズも200本以上……この三大シリーズに加えて『翔んでる! 平賀源内』『水戸黄門外伝 かげろう忍法帖』『南町奉行事件帳 怒れ!求馬』などもあったりして、全体像を掴みきるのは果てしなく長い道のりとしか言いようがない。
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さらに日テレ夜8時の里見浩太朗アワーやそれに続く高橋英樹主演の『江戸の用心棒』といった作品群、テレ東の『疾風同心』『八丁堀暴れ軍団』『あばれ八州御用旅』などや『逃亡者おりん』『お江戸吉原事件帳』『密命 寒月霞斬り』といったナショ劇以外のものも相当な本数になる。
これらの中でひときわ目立つのは、萩屋信キャメラマンの活躍ぶりか。撮影者として登板回数は断トツなのでは……というのも全体をしっかり見通せぬうちは軽々しく口にしちゃイカンことだが、とにかく目にすることが多い。
太秦映像系の面々も時代劇スタッフ人別帳に加えたいのは山々なのだが、やはりチェックできている絶対量が少ないので、つい尻込みをしてしまうのだ。
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ところで日テレ里見アワー、長七郎に並ぶ看板であった『八百八町夢日記』。最近やっとテレビ時代劇資料庫にページを作った。
この作品、アチシにとっては何かと厄介な代物として敬遠しがちになってしまう鬼門?作品だったりする。
何が厄介かって、まず、しょっちゅう再放送されているのでつい油断して録画逃しを多発する。次に、スペシャル版を飛ばしての再放送が多いため視聴のモチベーションが下がる。そして、何故か第1シリーズのキャストクレジットはゲストの役名表記がない!(役名チェックに神経を払わねばならぬのである)
これら原因があって手を出すのが躊躇われる作品なのだ。
しかし太秦映像のデータ収集を進めるには避けて通れぬ道のひとつだからして、今後はコンスタントに調査を進めていきたい。
幸い、ホームドラマチャンネルでの放送も現在進行系で行われている。
例によってスペシャル版は除かれているのが玉に瑕だが、今月29日からはBS日テレでも再放送が始まる。こちらはスペシャル版を前後分割した形で放送するようなので、度重なる録画逃しをしていたぶんもようやく補填していけるであろう。
時代劇は言うに及ばず、CS各局にて放送される映画や刑事ドラマ、2時間ドラマなど、とにかく録りまくっているおかげで整理しきれぬまでにDVDが増えまくっている。
あれもこれもと欲をかきすぎているきらいがあるが、新規に増やすぶんを抑えて消化していくのを目標に据えよう。