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「チャンバラ狂時代」のブログ。時代劇のこと、その他映画・テレビドラマやら俳優のことなど。
徒然なるままに、時々思いだしたように更新しています。

沈黙の映画評『沈黙の処刑軍団』今となっては佳作クラス

 セガール映画は新作が出るたび駄作度に拍車がかかる。

 おかげで少し前のものを観直してみると「案外イイじゃないの」と思えてしまう。遡っていくと沈黙の陰謀あたりですら大傑作にみえてしまうから困る。

 リリース当初はダメだコリャとしか感じなかった本作も、6年を経たいまからすると「案外イイじゃない」のクチに入る。

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『沈黙の処刑軍団』(2013年11月・米 ビデオスルー作品)
原題“FORCE OF EXECUTION” =直訳:実行力
勝手に邦題『ショック療法』

 

エグゼクティブ・プロデューサー:ベンジャミン・F・サックス、キオニ・ワックスマン、セバスチャン・チャーター、ビン・ダン
プロデューサー:スティーヴン・セガール、フィリップ・F・ゴールドファイン
アソシエイト・プロデューサー兼ユニットプロダクションマネージャー:ジム・バーレソン
脚本:リチャード・ビーティー、マイケル・ブラック
監督:キオニ・ワックスマン

出演:スティーズン・セガール(元は政府の特殊工作員で今は裏社会のボス・アレクサンダー・コーツ)、ヴィング・レイムス(利権かっさらい虎視眈々アイスマン)、ダニー・トレホ(カレンのダイナーのコックさん・オソ)、ブレン・フォスター(足技男・ローマン=ハースト)、ジェニー・ガブリエル(ダイナー店主=アレクサンダーのお嬢ちゃん・カレン)、ギリー・ダ・キッド(ビル・デューク小型版みたいなアイスマン側近・クレイ)、マーロン・ルイス(アレクサンダー様万歳な黒人・ダンテ)、ビッグU(強そうな黒人・ラトレル)、カジャロッド・リンゼイ(何をどう裏切ったんだかよく判らないけど裏切り者らしい黒人・ビニー)、グレン・エニス(セガールおじさんのスタントダブル)

 

 なにしろセガールおじさん、けっこー動けてる。

 実働要員を若手に任せ始めたのはこのあたりからで、本作も主要アクションシーンはハースト役のブレン・フォスターという兄ちゃんが担っているのだが、セガールおじさんも要所要所で(ザコ相手に)きっちり合気道技などキメる。

 無駄に細かいカット割り連発でスタントダブル多用はもはやお決まり。しかし根気よくコマ送りで確認してみると、スタントに見えて実は本人がやっている部分も多いのだ。セガールおじさんが相当肥大化したアノ巨体で後ろ蹴りなんぞ頑張っている姿には感動すらおぼえるゾ。もっともメチャそっくりな人が吹替してるんでなければ、だけど!

 

 てなワケでストーリーはお飾りでしかないから別段どうでもいい。

 暗黒街の顔役であるアレクサンダー(スティーヴン・セガール)がシマ乗っ取りを企むアイスマン(『ミッション・インポッシブル』シリーズではトム・クルーズの頼れる仲間のヴィング・レイムス)一派と抗争に至り、一度はしくじって手を砕かれ追放された腹心・ハースト(ブレン・フォスター)はコック(ダニー・トレホ)のおかげで見事復活を遂げ戦線復帰するのでした。めでたしめでたし。

 

 見どころは前述セガールおじさんが比較的動いているところ。そして“愛娘を救出”という定番要素がきちんと盛り込まれているなァって点である。

 

 あとトレホ流のサソリ&ハンマー療法はみんな真似しちゃダメ。