助け人走る#19
『助け人走る』#19「世情大不安」(1973-74)
脚本:国弘威雄
監督:田中徳三
出演:田村高廣、中谷一郎、野川由美子、佐野厚子、住吉正博
ゲスト:犬塚弘、木村元、伊達三郎、加賀ちかこ、沖時男
物資不足でものの値段が高騰。庶民は列を作って馬鹿高い米・味噌・醤油その他の必要品を買い漁った。この背後にはお上とつるんだ大商人・三洲屋(伊達三郎)の買い占めがあるとして、その蔵を襲うと大言壮語する浪人・高坂(犬塚弘)が文十郎(田村高廣)ら助け人に接近する。
しかしこの高坂、実は三洲屋の用心棒・片桐(木村元)を仇と狙う身。片桐が老中と繋がる三洲屋から気に入られ、老中の鶴の一声で仇討免状が取り消されてしまったため、落ち度を作って用心棒をお払い箱にさせようとの算段だった。というのも、高坂は口先ばかり達者で腕はからっきしの腰抜け。自分だけでは行動を起こせないので腕の立つ助っ人を探していたのだった。
時期としてはオイルショックの頃で、その時事ネタか。頭領(出演なしの清兵衛=山村聡、話に名前のみ上がる)の差配でかき集められた江戸の盗賊が大同団結、蔵破りをするという痛快なピカレスク劇が展開する。大屋根の上を黒装束の盗っ人たちがぞろぞろという画は愉快この上ない。が、この義行が災いして高坂と妻子は非業の最期を。 助け人走る(中巻) [DVD] 新品 助け人走る/必殺剣劇人 [ (オリジナル・サウンドトラック) ]
クレイジー・キャッツの中で吉外@サイト主は犬塚弘がいちばん好きなのだが、彼がまたハマり役のへっぴり腰浪人を好演しており、その死に様は涙を誘う。
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