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「チャンバラ狂時代」のブログ。時代劇のこと、その他映画・テレビドラマやら俳優のことなど。
徒然なるままに、時々思いだしたように更新しています。

時代劇ライフ2016年3月

 BSジャパン大江戸捜査網もそろそろ終わりが見えてきた(現在、平成・橋爪淳版を放送中)。里見版から通してよくぞやってくれたものである。録画は穴だらけでコンプリートには程遠い有様だが……。
 これでまた杉良太郎版・日活制作期なんぞやってくれたら狂喜モノだったが、そうもいかないようで、後番組には片岡孝夫・主演『お命頂戴!』が控えているようだ。

 同じくBSジャパンでは月・火・水曜の17:58〜も時代劇枠が設けられており、ここでは90年代のテレ東/松竹作品が放送されている。『喧嘩屋右近』『月影兵庫あばれ旅』ときて『幕府お耳役檜十三郎』がスタートした。
 過去に伊吹吾郎主演で『お耳役秘帳』として関西テレビ/歌舞伎座テレビで制作されたことのある島田一男の原作を、本来とは全く逆の立場、大名家のではなく公儀大目付の密偵を主人公としたドラマに仕立ててある。
 当然のように過去の伊吹バージョンのほうが評価は高いのだが、観てみるとこれが案外面白いのである。檜十三郎(永島敏行)の抱え主である大目付・田ノ内隼人正(財津一郎)がかなりヒネリの効いた人物設定になっており、出世欲の塊である筆頭大目付長門裕之)の鼻を明かしてやろうという私憤で十三郎を動かすストーリー展開が愉快。伊吹バージョンでメインライターだった和久田正明氏(わが偏愛する脚本家のひとり!)も健筆をふるっておられる。

 時代劇専門チャンネルは今月から仮面の忍者赤影が始まった。
 吉外@サイト主は平成生まれながら、再放送に恵まれたためこの『赤影』や初代仮面ライダーなどを小学生時代に観て育ったという経験がある。幼少期にワクワクしながら親しんだものに触れるって、やっぱり良いもんである。
 そういえばジャリ時分に思ったのは「このワルの頭領(=甲賀幻妖斎。言わずと知れた天津敏ハマり役の一つである)は何てカッコイイんだろう!」てなことであった。主人公サイドでも一番好きなのは白影さん(牧冬吉)だったし、当時からシブい悪役・脇役好きな嗜好は変わってないって訳なのだ。

 また『赤影』スタートに合わせて“新旧忍者サミット”と称し忍者を扱った作品をまとめて放送。中で目玉は何といっても天知茂・主演『無宿侍』だァ!
 日本における似非ハードボイルドをこの上なく正しく体現できた俳優である天知センセイによる、この上なく正しい似非ハードボイルド。ってよく分からん文章だが、他に言い表しようがないから仕方がない。この時代劇、女ねずみや紋次郎の枠だった訳で、放送当時は裏番組が必殺仕置人。つまり30分ほど山崎努が二番組でぶつかり合っていたということになる。現在から考えると贅沢すぎる、というか頭オカシイんじゃないかってな編成だ(当然、わざと狙ってぶつけてきたんであろーが。何しろ紋次郎VS仕掛人で激突した枠同士である)。
 天知センセイ絡みでは、来月には『闇を斬れ』も放送されるとのこと。三国連太郎沖雅也が田沼親子を演じているというこの作品もアチシは未見なので、ただもう感激して待つしかない。

 同じく時専、小川真由美田中邦衛『浮世絵女ねずみ小僧』全3シリーズも一挙放送。アチシも割と観ているつもりだった作品だったが、これ第1シリーズは初めてお目にかかるということに気がついた。
 音楽・橋場清じゃない! 青木同心が橋本功でなく近藤洋介だ! そしてだいぶシリアス度が高い! といった第2シリーズとの違いにびっくりだった。その第2シリーズもけっこう録画に穴があり、此度で埋め合わせをさせてもらおうかい、と思っている。


 来月はテレ朝チャンネル荒野の素浪人第2シリーズの穴埋めができそう……。見覚えのあるラインナップばかりになってきた東映チャンネルを一旦切って、そちらに移るとしようかナーと目下のところ思案中である。