時代劇ライフ2018年1月
寒い。とにかく寒い。灯油を買う銭も尽きた。ガタガタ震え、かじかんだ手でペンを取って資料整理に明け暮れる生活もとっくにマイナス会計に突入している。
働かなくっちゃ喰えないのだが、なにしろ働くのが嫌で仕方ない素浪人である。時代劇の世界なら辻斬りか強請りたかりに身を染めているクチかもしれない。
ここで宣言しておいたテレビ版『柳生武芸帳』ページ作り、なんとか1月中に実行。現存の初回映像は確認できていないが、この番組に関してこれ以上詳しく情報を得ようと思ったら、当時の台本でも発掘されるのを待つしかないのであろうか……。
出演者の顔ぶれから察すると、北竜二の役は松平伊豆守あたりだろうか。いや土井大炊頭も考えられるが……出演回数からみて主人公サイドの知恵伊豆っぽいんじゃあないか、してみると土井大炊は北村英三だろうか、などと憶測に過ぎない想像を巡らせるしかない。
BS・CS方面の収穫は、ほぼ穴埋め録画に終始していた。BSトゥエルビ『伝七捕物帳』(テレ朝版) にBS-TBS『水戸黄門(14)』、時代劇専門チャンネル『大岡越前(4)』『吉宗評判記 暴れん坊将軍』など。新規収穫はこれも時専で『はぐれ医者 お命預かります!』『父子鷹』など。アチシにとって比較的馴染みの薄かった90年代作品が続々手に入ってきているのは嬉しいところである。
しかしまだまだマイナーな作品はある。アチシがアンテナ取っ付けて衛星加入したのはここ5年ほどのことであるが、その間に時専でも放送されていないもので是非お目にかかりたいのは……三田村邦彦主演『殿さま風来坊隠れ旅』『将軍の隠密! 影十八』やら、テレ東系の小野寺昭主演『おらんだ左近秘剣帳』であるとか、NHK『大江戸風雲伝』といったところ。またこれは2000年代に入っての作品だが片平なぎさ主演のテレ朝制作必殺亜流『天罰屋くれない 闇の始末帖』なんかも押さえておきたいのだが、イマイチすぎて需要がないんであろうか……。
気ばかり多いのがアチシのよくないところで、ホームページ内も新規ページ作って放ったらかしが非常に多い。個々の内容を充実させていくのも寛容と、このところ『三匹が斬る!』をせっせと観たり、またいよいよ時専で松方弘樹版に入った金さんをチェックしたりと努力はしている(はず……)である。
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宇宙人王さんとの遭遇 [ フランチェスカ・クティカ ] |
誰に求められるでもない収益のない仕事こそ最も意欲を発揮すべきであると信じてやまない素浪人は、この2月も忙しくなりそうじゃわいと大いに意気込んでいる。
何しろ東映チャンネルで『非情のライセンス』が始まる。そしてこれまたずっと観たいリスト上位にあった高橋英樹版『編笠十兵衛』もスタート。
時代劇専門チャンネルの要チェックは、藤沢周平特集の一環で放送される『傑作時代劇』中の4作「へそ曲がり新三」「おんなの密書」「しぶとい連中」「夢ぞ見し」だっ! なぜかこれまで全然ラインナップに入らなかった菅原文太主演2作のうち、わけても「しぶとい連中」は笠原和夫脚本作品である。待ってましたの一言に尽きる。これで同番組はホームドラマチャンネルでゲットした怪談系も含めると、森繁久彌主演「半七捕物帳」以外は全て手中に収まったんではなかろうか。
地上波も里見黄門(CBC)に北大路平次(テレビ愛知)が続々補完されており、まず以て我が時代劇ライフは順風満帆。
ただ問題はそれを下支えする家計がぐらぐらという一点。ってダメダメやんけ。