あばれ八州御用旅2#1
いけねえ、やっちまったい。
あってはならない人名ミス。ホームページ「チャンバラ狂時代」コンテンツ「時代劇スタッフ人別帳」における表記間違いを発見し、訂正。
キャメラマン・羽田辰治氏の名前の読みを「たつじ」としてしまっていた。正しくは「しんじ」なのに。謹んでお詫びします。
先日、久々に衝動でDVDをまとめ買い。といっても例によってブック○フの中古品なのだが……。
廉価版で出ていた西郷輝彦主演『あばれ八州御用旅』のディスク。
以前BS-TBSで再放送された際に少し録画したものの、レコーダー自体が不具合を起こしディスクに焼けていない作品で、次にどこかで放送されるのを待ちの状態だった。いい機会なので(半端ではあるが)抑えておこうと……飛び飛びではあったがこういうものは見つけたときがチャンス。一本250円というお買い得の×6で1500円の買い物であった。
こういった廉価版の時代劇DVDって、エムスリイやらキープやらこの『あばれ八州』のケー・アイ・コーポレーションといった会社から発売されているが、いずれもテレ東で再放送されていた映像のお下がりみたいな印象を受けるが気のせいか?(エムスリイの『破れ傘刀舟悪人狩り』なんかはテレ東お昼の「時代劇アワー」そのものズバリの差し替えОPクレジット使用版だった)
というワケで早速観たのが第2シリーズ初回スペシャル(もちろんテレ東時代劇のお家芸・前後分割編集版である)。
『あばれ八州御用旅2』#1「姫君抹殺指令! 対決!白頭巾対根来衆」
脚本:津田幸於
監督:小澤啓一
出演:西郷輝彦、夏樹陽子、新田純一、加納みゆき、ビートきよし、中村梅之助
ゲスト:中条きよし、伊藤麻衣子、菅貫太郎、御木良介、五代高之、滝田裕介、黒部進、遠藤征慈
八州廻り・藤堂平八郎(西郷輝彦)ら一行は道中、鉄砲で狙われた姫君を庇って深傷を追った黒羽藩江戸家老(滝田裕介)の臨終に出くわし、姫の身を守ってくれと遺言される。町娘に身をやつした琴姫(伊藤麻衣子)を警護する平八郎一行、刺客の襲撃を受けながら黒羽領へ辿り着くが、そこでお家騒動の黒幕たる国家老(菅貫太郎)に雇われていた凄腕剣客は、平八郎の剣友・生田左門(中条きよし)だった。
テレ東21時枠といえば松竹製作の印象が強い(あとGカンパニー)が、そんな中に投入された東映作品。もっとも下請形態で東映太秦映像が「制作協力」クレジット、製作母体はテレ東&ユニオン映画(日テレ系列会社である)という妙にねじれた構造ではあるが……。やっぱり太秦映像らしさ溢れる型にはまったルーティン時代劇という印象が拭えない作品だ。決めゼリフ吐いて悪人成敗の勧善懲悪パターン。西郷さんも好きなスターではあるが、いまいち観ていて乗れないシリーズなのだよなァ。
それでも4作続いたシリーズ。このさらに後に続いた西郷輝彦新シリーズ『あばれ医者嵐山』くらい極まったイマイチ感だと却って新鮮味があるというものだが、『あばれ八州』は……ちょっと半端!
って、90年代のテレ東21時枠そのものが全体的にイマイチ感のものばっかりな気もするが、やっぱりテレビ時代劇全盛期を過ぎてからのくすぶりみたいなものかなァ。時代の趨勢として、致し方ないのかもしれない。